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Photo by 稔コーチ http://www.flickr.com/photos/50203743@N08/sets/72157635967686803/
酒井です。ジョコビッチ選手が今年のBarclays ATP World Tour Finalsで決勝戦で、ナダル選手に勝利した後のインタビューで、「今年は昨年度よりもネットプレーが向上した」と答えていました。
私も今年のジョコビッチ選手は、ネットでのポイント数(獲得率)が増えているなと思っていたのですが、ジョコビッチ選手自身も意識して取り組んでいたのですね。
さて、このネットプレーですが、やみくもにネットにでれば簡単にパッシングショットの餌食になってしまいます。高い確率でポイントを取る為には、相手のバランスが崩れたのを見逃さずにネットに詰める必要があります。
この一連の動きの事を、私達は「スティール」と呼んでいます。 allout2014でも取り組むこの「スティール」。
動画と画像で、簡単に説明させて頂きます。
ファイナルセット6-6タイブレークの1本目のポイントを動画でご覧下さい。 相手のバランスが崩れた所で、ジョコビッチがスティールをし、最後はスマッシュでポイントをフィニッシュしています。 それでは、スティールを成功させる為の、具体的な2人のポジショニングを確認しましょう。
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①相手の甘くなったフォアハンドクロスに対してコースを肩を入れてコースを隠しています。
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②ダウンザラインに展開。決して速いボールではないのですが、ステップインして早いタイミングでボールを捉えています。
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③デルポトロがスライスの構えをとった所で、ジョコビッチは一気に前へ。 ここでの1、2歩目の爆発力が大切です。
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④デルポトロがスライスで返球した時点で、ジョコビッチをこのポジションまできています。
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⑤デルポトロのポジションがベースラインよりも大分後ろにいるのを見て、バックハンドアングルボレー。 スティールボレーを決める為には、③が特に大切です。 相手がバランスを崩し、スライスの構えになった所での素早い判断、そして1、2歩目の爆発力が大切になってきます。
「スティール」を身につけることで、私は、これまで勝利出来なかった相手にも勝つ事の出来るチャンスが生まれると考えています。
allout 2014で学ぶ「スティール」。
皆さん、楽しみにしていて下さいね。
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