私が特に力を入れて取り組んだのは以下の3つです。
1. 目に見えないところが見える選手に
このキャンプのタイトルでもあるalloutという言葉はどんなことにおいてもすべてを出し切ることにあります。しかし、この2週間すべてを出し切ったところで、たったの2週間で成長出来ることは残念ながら限られているのもまた事実です。
私達はこの2週間を最大限活用し、テニスの試合に勝つための法則を学び、必要性を充分理解した上で、その為に必要なツール、戦術を伝えてゆきます。
練習の時の意識の仕方、イメージ、考え方などの「目に見えないところ」の指導に重点を置くことで、ただボールを打つ、ただ追い込む選手ではなく、明確な目的をもってテニスに打ち込める選手作りを目指しました。
例えば、同じショットのエラーだとしても、やろうとしていることがわかるミスをしている選手とそうでない選手とでは、1年後の結果はまったく違ったものになっているのではないでしょうか。実際にキャンプ終盤では、やろうとしていることがある程度明確になった上でのミスが圧倒的に増えているように感じました。
2. 正しい目標の設定方法とその達成方法
今回の講義の時間では、「目標で毎日を変えよう!」という講義をさせて頂きました。
目標の大切さを指摘することはあっても、目標をどのように活用するのかを指導する機会が少ないと感じていたので今回このテーマに取り組みました。
SMARTの法則を基に目標をたて、実行、検証、改善を繰り返しながら夢への階段を上っていってください。
3. 人間としての成長
異国の国であらゆる人種が集まり、共同生活をする利点を生かし、選手にはテニスコート以外でも素晴らしい選手(人間)になってもらえるよう、挨拶、私生活、食事、言葉使い、外国語、コーチやライバルとのコミュニケーション、道具の管理など、主に人間性の成長に力を入れて取り組みました。どんなことでもテニスに繫がり、成長出来るように指導しました。
キャンプに関わったすべての皆様に感謝申し上げます。
シンガポールより皆様の活躍を応援しています。
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